2010年11月20日土曜日

iPodTouchの無料版App「TurboScan」名前に"ターボ"がつくだけある

私が中学生の頃。ブラバンの部活に熱中し、朝から晩まで考える事といえば、「どうやったらうまくなれるかな?」。ノートの余白には、楽器の絵だらけで、朝練に放課後練習。休みの日も学校へ。ここまで一つの事に3年間熱中していれば上達しないはずがない。・・と言いたいところだが、なかなか上手くなれなかった落ちこぼれミュージシャンだったと思う。

なぜ上手くなれなかったかは明白。いいものが身近になかったのだ。地方ではプロの生の演奏を聞くことなど稀だった。せいぜい一年に一回のお花見会場で、自衛隊音楽隊の演奏。レコードも限られたものしかなく、プレイヤーのオーラを感じながら同じ空間を共有し、影響を受ける機会が全くといっていいほど無かった。指導者に恵まれなかったせいではない。やはり上を目指すには憧れの人や負けなくないライバルが近くにいること。そんな環境があったらよかった。もう30年も前のこと。それでも、無いなりの工夫は執念深くやった。武勇伝は改めて。

セブンのパン。セブンのアイス。そしてセブンのコピー。いや、セブンの宣伝ではない。たまたま田舎なので最も恩恵にあずかっているコンビニをひいきにしているだけ。それにしても有形無形サービスのクオリティ向上は目を見張るものがある。中学生の頃、コピー機がこんなに自由に使えたらどんなに楽だったか? 音楽を志す人は経験していると思うが、写譜は大切なトレーニングの一つだ。いくらコピー機が発達したとは言え楽譜を手書きで書けなくなったら、音楽家として寂しいと思う。・・なのに、気がついたら写譜しなくなって随分経っている。今の若い子達は、楽譜を手で書きなさい!と言ってもらえるのだろうか?

今日は地域で参加しているバンドの練習日。2週間ぶりにマウスピースを口にあてたので唇が痛い。いや、こんなことを割りきって言えるようになったのは、いい歳だからか、下手くそを認めたからなのか・・。う〜んまだまだ諦めたくはない!なんと今日は、一緒に練習している中学生から珍しく声をかけられた「この曲吹いてみてくれますか?」え!?吹けるはずない。買いかぶりもはなはだしい。なにせ2週間ぶり。 悔し〜っ!と思いつつも、その思いに火が着かないのも歳をとったせい?冷静に負けを認められたりもできる・・・いや、まてよ。これでは進化してない。歳とったなりの執念がまだあるではないか。

徐に手元にあったiPodTouchで撮影開始。見せてもらったバンドのスコアを”パシャリ” iPodはスタンバイが早いから、目にも留まらぬ早業で、あっという間に7ページを取り込む。「宿題いただきます!」と謙虚に言い残す。

そうそう、と思い出したのが、先日から使い始めたApp「TurboScan」。ホワイトボードの記録に。という触れ込みに心がゆらぎ、ダウンロード。確かに使いやすさはある。(いかんせん、現在のiPodTouchのカメラではかなり物足りないのだが・・。)

TurboScanを起動して先ほど撮った写真をカメラロールから呼び出す。すぐさま編集画面で歪みを修正。一発処理でモノトーンで読みやすい書類に自動補正。予め登録しておいたメルアドに送信。まで数秒(・・は流石ターボ)。送信先は差し当たってEverNoteでも。

このAppはホワイトボードばかりでなく、新聞の切り抜き、文書の取り込み、その系のテキスト取り込みに非常に力を発揮する。早速役立ったというものだ。EverNoteに転送後は画像だけ取り出してiPhotoでアルバムを作り、音源をYoutubeでダウンロード。楽譜はiPadと同期。音源はiPodTouchと同期。音楽を聞きながら楽譜を見てイメージトレーニング。このパラパラとスムースにめくれる感覚はiPadならでは。紙ではなかなかこうはいかない。

さて、ここまでのスピードに感心しながらも、いい大人がこんな犯罪行為を侵すわけにはいかない。急場しのぎの練習を優先。と自己を戒め、数日後にはオンラインショップで$24の楽譜を購入しているだろう事を予め断っておく。

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